2021.01.20

  • 映画

映画『Swallow/スワロウ』を観ました。メモです。

映画『Swallow/スワロウ』を観ました。
異食症をキーとして用いつつ、「受容」を描いた作品と見ました。
「飲み込む」自体も受容のメタファーでしょう。

下記は作中で受容を表すと思われる項目例です。

  • 食べ物(食べ物か否か。誰が作ったものか。)
  • 妊娠・出産
  • 思想、宗教観
  • 嗜好
  • 家に入れる

色彩

鮮やかな色彩が印象的な本作ですが、赤・青・黄の3色は特に意味を持たせてあります。

夫を筆頭に、義実家の象徴

欲望や自由を縛るものの象徴、でしょうか。(※あまりきれいに読み取れていません)

実父の家の象徴。
もしかすると、ハンターの元々好きな色も黄色かもしれない。(夫婦の車、台所のやかん、染めた髪)


いくつかシーンを見ていきます。

勝手に家に上がり込む義母

この一連のシーン、とても情報が密なんですよね。

まず、勝手に家に上がり込んでくる。

渡してきたのは自己啓発本。表紙は青~黄のグラデーション。

ハンターとの食事は断る。メニュー変更の提案も断ったあたり、ハンターの作った食べ物を摂取することを受け入れないメッセージとして描かれているように思います。

息子の好みがロングヘアだと言い、暗に髪を伸ばすことを勧める。窓に貼ったフィルムの色が赤く映り込む義母。

話は逸れますが胎盤食もこの人の勧めですよね、思想的に。

ハンターが出自をカウンセラーに明かした後の帰り際

カウンセラーの来ている服を「いい色ね」と褒める。青い服。

その後、カウンセラーは夫に電話で伝えてしまう。
ハンター視点だと裏切られたようにも感じたろうけれど、カウンセラーは自分の仕事を遂行しただけなんですよね。
ちょっと事情が非常事態すぎたといいますか。

逃げ出したハンターと電話で話す夫

始めこそ愛情を装っているが、やがて激高し、まくしたてる頃には車のライトで赤く照らされている。

実父の家

家の中に黄色いものが多い。
バースデーケーキ、カーテン、子供の持っていた虫かご?の屋根、実父の妻のワンピース。

彼女が生きていくのに必要な自己承認を与えたのが夫でも実家でもなく、全ての元凶ともいえる実父のなのは皮肉にも思えたけれど、救いは救い。

経口堕胎薬の説明を受けるハンター

「左右の頬に入れて、溶かしてから飲み込む。」
後ろの左右の壁は、赤と青に塗り分けられている。
胎児のみでなく、自らを縛るものを消化して排出することを示唆しているだろうか。